あなたはフルスペクトラム・ブロードスペクトラム・アイソレートの違いについて知っていますか?
CBDなどカンナビノイド関連製品を見てみるとフルスペクトラム・ブロードスペクトラム・アイソレートなど記載されていることがあります。
よくわからない用語が製品に対しての不安につながってしまっては勿体無いこともあるので、この記事ではその違いについて解説しています。
アイソレート
アイソレートとは英語が得意な方ならピンと来るかもしれませんが、隔離・分離を意味する「isolete」から来ている用語です。
例えばCBDというものは100種類を超えるカンナビノイドのひとつですが、そのカンナビノイドからCBDだけを抽出したものを「CBDアイソレート」と言ったりします。
同じようにCBGアイソレート、CBNアイソレートというように目的のカンナビノイドだけを抽出したものをアイソレートと呼んでいます。

CBDアイソレートとCBGアイソレート配合した製品はCBD・CBGアイソレートということ?

特に決まりはありませんがCBDアイソレートとCBGアイソレート配合のブロードスペクトラム、と言う方がわかりやすそうですね。
世界保健機関がその効果を認めているのは「CBD」についてのみなので、その他のカンナビノイドは念の為に避けたいという場合は「CBDアイソレート」を選ぶということになります。
ですがCBDアイソレート記載していない製品も多く、CBDアイソレート一択と決めてしまうと逆に選ぶのが難しくなるかも知れません。
日本でCBDを選ぶために注意しなければならないことは、「規制物質であるTHC、HHCが入っていないこと」が大前提です。各メーカーが商品に対しての安全性を伝えるために成分分析表を開示していたりもするので、
・有名なブランドを選ぶ
・成分分析表をホームページで開示している製品を選ぶ
この2点でだいぶリスクを回避できます。
メリット
・単体摂取によって目的の効果を得ることができる
・規制物質が混入する可能性を徹底的に避けられる
デメリット
・アイソレート表記していない製品も多く選択肢が狭まる
・複数のカンナビノイドを摂取することで深まる効果を得られない
ブロードスペクトラム
ブロードスペクトラムとは、広範囲、広分野という意味の「broad spectrum」のことを指します。「ブロスペ」と略すひともいるようです。
例えば日本ではTHCやHHCは規制されているので、全カンナビノイド成分からTHCやHHCを抜いたものというように、複数のカンナビノイド成分が含まれているものをブロードスペクトラムと呼んでいます。
メーカーによっては「CBD + α」というような2つ以上含まれていればブロードスペクトラムと表記されることもあるようです。

複数のカンナビノイドが含まれていればブロードスペクトラム?

カンナビノイドは現在わかっているだけで100種類を超えるので2〜100種類以上含まれていることもあります。
メリット
・複数のカンナビノイドを摂取することでアントラージュ効果といってより深い効果を得ることができる
・さまざまな効果が期待できる
デメリット
・麻特有の風味や味が残っていることが多い
フルスペクトラム
フルスペクトラムというのは、全範囲・全領域を意味する「full spectrum」のことを指し、カンナビノイドの全成分配合ということになります。「フルスペ」というひともいるようです。
日本国内ではTHC、HHCは規制対象となっていますので流通していないと思われますが、日本で流通する製品にもフルスペクトラムと記載されているものがあります。
メーカーが規制物質を日本で売っているとは考えにくいので(全くないとは言えませんが)、メーカーの基準でフルスペクトラムと表示してしているということがほとんどでしょう。

「規制物質以外は全て入っている」とか「メーカーが定めたカンナビノイドが全て含まれている」というような意味でフルスペクトラムと表記していると考えられます。

それは「フル」じゃないかも
この表記の基準に関しては現時点で特に規制はありませんので、なんとも言えないとことです。消費者センターに「製品にTHC、HHCが入ってないじゃないか!」と言う人はほとんどいないと思うので、(というか怪しまれます)今のところメーカーの基準になってしまっています。
メリット
・大麻草本来の効果を感じることができる
・アントラージュ効果によって深い効果を感じることができる
デメリット
・本来の意味では日本で現在規制されているTHCやHHCが含まれている可能性がある
・麻特有の風味や味が残っている
まとめ
アイソレート=1/100種類以上
ブロードスペクトラム=2〜100くらい/100種類以上
フルスペクトラム=全て含まれる
いかがでしたでしょうか?アイソレート、ブロードスペクトラムとフルスペクトラムに関してはどれも曖昧な表現であるということが言えます。
日本で流通している以上、日本の規制物質は入っていないと思うこともできますが、世界的に禁止されているものでなかったり、世界的には大麻が解禁されている流れもある中で販売者の善意やあるいは悪意によって流通している例もない訳ではありません。
有名なメーカーから選ぶことやユーザー評価を参考にすること、成分分析表が開示されているかなど、安心して利用できるブランドを見つけることが重要となっています。