厚生労働省CBD部位規制緩和の方針
厚生労働省は6月25日、大麻等の薬物対策のあり方検討会でCBDの部位規制緩和の方針を報告書として取りまとめました。厚生労働省:大麻等の薬物対策のあり方検討会のリンク
厚生労働省の示した方針によって今後日本でCBD製品が流通しやすくなります。価格もさらにお手頃になることが予想されます。この記事では厚生労働省の発表について解説していきます。
CBDとは
「CBD」とはシービーディーと読み、Cannabidiol(カンナビジオール)の略称です。大麻草などに含まれる成分でリラックス効果やストレス軽減効果があるということで欧米など世界中で愛用者が増え、日本でも法律の範囲内でCBD製品が流通しています。
大麻等の薬物対策のあり方検討会とは
2021年1月から6月まで計8回、厚生労働省が開催。日本では諸外国と比べてとても違法薬物の使用率は低く抑えられていても特に若者の大麻に関する犯罪が増えているということと、医療技術の発展で世界では大麻草から抽出されるCBDが主成分のエピディオレックスなどの医薬品として承認されていることを踏まえた検討会です。
報告書はどのような内容?
今回の報告書から厚生労働省の大麻草に関するいくつかのポイントをまとめました。
CBDに医療上の有用性
大麻の主な有害作用はTHC
日本でも製造できるよう規制
CBD製品に追い風
以上の点を踏まえ、厚生労働省は大麻草の有害作用を及ぼすTHC成分に着目して規制をするようにして、大麻草のどの部分からでもCBDが抽出できるように規制を緩和。日本でCBDに関する医薬品の製造がしやすくなるよう、流通ラインの管理を進めていくという方針を示しました。
現在の日本の大麻取締法では、大麻草の茎と種子から抽出されたCBDは合法としていて市場に流通していますが、CBDは大麻草の葉や花穂など全体から抽出できることから、茎や種子に限定して製造することはとてもコストのかかることでした。
今回厚生労働省が規制緩和の方針を示したことで、CBDの製造コストが下がり、製造コストが下がれば販売価格も下がってくるはずです。CBD製品がさらにお求めやすくなるのではないでしょうか。